二人が愛し合い、許し合った後に、両親や兄弟姉妹、親族、友人に結婚を報告して祝福してもらう挙式。ふた昔ほど前は、駅前のホテルのチャペルで挙式をして、そのまま、ホテルの宴会場で披露宴と言うのが定番でした。ただそれでは費用も沢山必要で、招待客を選んだり、披露宴の席順を考えたり、余りにも準備することが多くて正直疲れることも多かったです。それにこのような式を行うには費用が一定金額(現代では平均で300万円超という調査もあるようです)必要となりますので、経済的な負担も無視できないものとなっています。
実際に様々な理由で挙式を挙げられなかったカップルも一定数いらっしゃるのではないでしょうか。このように以前は家と家との結びつきを重視して沢山の招待客を呼ぶことが常識でしたが、今は結婚する二人の自由な意思が尊重される素晴らしい時代になりました。二人っきりの式、少数の親族と友人だけを招待して国内のリゾートで執り行う式、また、親族友人と海外に出かけて現地で行う式。本当に色々な形が認められるようになってきました。
子供連れでも行える式場もあるようですから、結婚生活が長くなり少し慣れすぎてしまったご夫婦も改めてお互いを認め合う機会になるかもしれないですね。そこで、今大切なことは親世代が自分たちの世代の常識を基準に、若い二人の希望を頭から否定しないことだと思います。最大限二人の希望を尊重しつつ、親として最低限お願いしたことを伝える。そして、若い二人も、自分たち二人だけの問題だからと、すべて自分たちの希望を通すのでなく、親の希望で妥協できることは妥協してあげる。
このようなお互いの思いやりの心が、本当に心に残る挙式を執り行うのには必要なのではないでしょうか。これから結婚されるお二人にとって思い出深い挙式になりますように祈念しています。