タイの結婚式では日時にこだわる

タイの法律では、男女ともに17歳になると婚姻できるようになり、結婚したら妻が夫の姓を名乗ります。昔のタイでは、田植えや稲刈りといった農作業を通したり、寺の集会所に訪れたりして知り合い、結婚する相手を自由に選ぶことができました。現在では交通手段が発達して、遠くの地域に住んでいる若者が結婚することも増えました。農村では結婚適齢期を重視しており、青年期を過ぎれば結婚式を挙げるべきだと考えます。

タイの結婚式は仏教とバラモン教の影響を受けています。多くの結婚式で娯楽と食が提供されます。親戚一同や親しい友人、知人を招待して盛大に執り行われます。披露宴で豪華な料理を出すのは、新郎新婦が社会的な規則に従って晴れて夫婦になったことや、結婚式が無事に済んだことを公に示す役割があります。

当事者の私的行事にとどまらず、共同体にとっても大きなイベントです。結婚が決まると、よき日よき月を選ぶ必要があります。結婚式の日時は新婦の親が僧侶に占ってもらいます。タイは占星術と深い関わりを持っています。

現代の若者はあまり日時にこだわらない傾向がありますが、一般的に陰暦の偶数月が好まれます。偶数月は円満で好ましい言葉と解釈されています。また9月も人気があり、「9」を意味する「ガーオ」の発音が「上昇」という単語の発音に似ているためです。反対に12月は、犬の交尾期にあたるので結婚する人はいません。

田舎では新婦の自宅に参加者が集まり式を行います。

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